野菜を食べない子供達 

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両親学級の友人達が離乳食を始めました。
野菜や果物のピュレから始める人が多く
赤ちゃん達はみんな嬉しそうに食べているようです。
我が娘は生後5ヶ月、まだ離乳食は始めていないのですが
食卓にはいつも参加させて、彼女の目の前に
茹で野菜を置いてみたり、切ったリンゴを置いてみたりして
食べ物に興味を持ち始めたか観察しています。



赤ちゃんも大好きな栄養たっぷりの野菜や果物、
でも大きくなるにつれて野菜や果物が嫌いになってしまう子供達が多いのです。
先日、BBCで観たニュースをご紹介させてください。
昨年の今頃、ブログに「イギリスの野菜&果物の摂取」の実態を書きましたが、
今回は特にイギリスの子供達(7〜12歳)に焦点を当てて
調査を行ったものです。
http://www.bbc.co.uk/newsround/32009740




最近の調査で分かったのは、
100人中52人が一日の食事で全く野菜を食べない、
そして100人中44人がフルーツも食べない、とのこと。
イギリスでは3人に1人が肥満と言われていて、
肥満の子供達が何を食べているかは直接な原因に結びついているので
この結果は深刻な問題です。
この25年で肥満の子供達の数は3倍に増えているのです!!!




この調査ではその他にもこんな結果が、、、
1/3(33%)の子供達が一週間に3回は不健康な食べ物を食べている。
約1/4(22%)の子供達が毎日お菓子やチョコレートを食べている。
半数以上(57%)の子供達が自分たちの食事は健康的だと思っている。
23%の子供達が一週間に3回以上はファストフードやテイクアウトの食事をしている。
47%の子供達が毎日家で作るお料理を食べている。
50%の子供達が毎日家族そろって食事をしている。




この調査を受けた子供達の多くはその後、
日々の食生活をよりよくしたいと努力していて
10人中8人の子供達が飲み物をジュースや清涼飲料水でなく水に変えたり、
野菜やフルーツを多く摂るようになったそうです。




イギリス政府は「一日に5種類の野菜や果物」の摂取を勧めています。
親になって以前にも増して子供達の食事が気になる昨今、
子供達には野菜や果物だけでなく、その他の大地や海の恵みも
バランスよく取り入れてもらいたい!
子供達の明るい未来は健康があってこそ作られるもの。
その健康は家庭のキッチンが支えているところが大きいと思っています。




この調査は子供を対象にしていますが
大人もほぼ同じ問題を抱えているように思います。
子供達の食をよりよくするには、
まず大人達の食に対する認識を変える必要がありそうです。




D-Dayから70年、晩餐会 

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上のガーデンで採れたラディッシュ



イギリスに来て以来、観続けているテレビ番組があります。
「Great British Menu」
一年に一度、イギリスの8つの地域からそれぞれ3人の選りすぐりのシェフが来て
料理対決をします。
各地域で1人のシェフが選抜され、8人でファイナル決戦。
最後に選ばれたメニュー(前菜、魚、肉、デザート)は晩餐会でお披露目となります。




毎年の晩餐会にはテーマがあり、例えばある年は「エリザベス女王の誕生日」、
2012年は「オリンピック」、今年は「D-Day70周年記念」という感じです。
晩餐会にはその関係者が集まり、テーマに沿った雰囲気一色に包まれます。
なのでお料理が美味しいだけでは晩餐会メニューに選ばれず、
テーマに沿っていることも重要です。

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今年のテーマは「D-Day 70周年記念」(D-Dayとは作戦決行日を表す軍事用語)。
来月6月6日でノルマンディ上陸作戦から70周年を迎えます。
ノルマンディ上陸作戦とは、第二次世界大戦中にアメリカ・イギリス・フランス等の
連合軍がフランスのノルマンディへ上陸した史上最大規模の上陸作戦。
これを機に、ナチス・ドイツに占領されていた西ヨーロッパが解放されて
ドイツ軍敗戦の大きなきっかけとなりました。
この戦いを舞台にした映画「プライベートライアン」をご覧になった方は
上陸シーンで繰り広げられた壮絶さが衝撃的だったのではと思います。
私はあの恐ろしいリアルさがショックで、
まともに映画を観られなかったのを覚えています。。。



悲惨な歴史はここではさておき(苦笑)、晩餐会の趣旨は
その当時活躍した戦士達・先祖を祝うこと。
多くを犠牲にした戦争を忘れずに、戦った彼らに感謝し、
未来に希望を抱くようなお料理を作らねばなりません・・・
ただの料理対決ではなく、
こういう難しいテーマが入ってくるのがこの番組の面白いところ!
今週は地域決戦の最終地、ウェールズの放送が始まりましたが
各地域で勝ち残ったシェフ達はお料理も素晴らしいけど本当によく考えてる!!!




美味しい、楽しい、美しいだけでは料理は支持されず、
お皿に息づく想いが表現されていたり、それを支える材料の選択が的確であったり、
ウィットに富んでいたり、どこかに優しさや思いやりがあったり。。。
そんなお料理が出てくると、ジャッジが興奮しているのが手に取るように分かり、
食べもせずに観ているだけの私までも感動して涙すら出るのです。
(私ってマニアック?)
心を込めて作ったマクロビオティックのお料理もまさにそんな感じ。
食べる人の状態、季節、環境、時間、量、など色々なことを考慮し、
出来上がったお料理は美味しいという言葉を超えます。



今回の戦いで重要とされているところは、
●テーマに沿っているか
 例えば・・・
 ・魚類が貴重だった当時よく食べられていた魚「Megrim(ヒラメの仲間)」を使用
 ・当時の配給された食料からお料理を作る
 ・当時のスローガンだった「Dig for victory」(勝利の為に耕そう)にちなんで
  お皿の上に畑を再現
  (ヨーロパからの食料ルートが断たれ、食料不足により配給制度ができた。
   耕せる土地全て野菜や穀物の栽培に当てられ、国は自給自足を促進した。)
 ・チャーチルが大好きだった「葉巻」の形に似せたお料理
 ・プレゼンテーションに当時使っていたようなアルミの入れ物を使う
 ・砂糖が貴重だったので、野菜(パーシニップやビーツ)の甘みを
  デザートに使用
 

●あくまで洗練されたお料理
 ・昔のままのレシピでは×
 ・晩餐会に見合った見た目の華やかさ、美味しさも重要
 ・お祝いであってお悔やみではないので、悲しい雰囲気の料理は×
 ・モラキュラーガストロノミー(液体窒素を使って凍らせたり、
  白い粉を多用して食感を出したりする、科学的料理法)をやり過ぎると
  シンプルなものを好むイギリス人には不評
 

●自分の/家族の経験が生かされているか
 ・父、祖父、親戚などから戦争に行った経験の話しを聞き
  料理に生かす
 ・当時の手紙や物が残っていたらそれを見てインスピレーションを得る
 ・実際にノルマンディーに行ったり、当時食べていたものを食べたり、
  自分の足や舌で体験して料理に反映する
 ・「ブラックマーケット(闇市)では魚とウィスキーが交換されていた」等の
  教科書では学ばないような実体験の話しを生かす



という感じでしょうか。
自分の中に当時の歴史を落とし込み、思いを馳せ、気持ちを込め、
その表現がうまくお皿に表れていないとジャッジに見透かされます。
ジャッジがこれまた厳しい!!!でも的確。
毎年出てくる3人のジャッジにプラスαとして、今年は実際に
ノルマンディーの戦地に行った人々やチャーチルの孫、
戦争評論家などが加わります。

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ジャッジはただの美食家ではなく、シェフ・雑誌や新聞の料理批評家・実業家など
いくつもの顔を持つ人々。女王から勲章をもらった人います。
批評は実に鋭く、奥深く、正直で、私はこの番組で豊かな英語の表現を
たくさん学んでいます。



ウィンストン・チャーチルの葬儀が営まれたロンドンのセントポール大聖堂で
晩餐会は開かれます。その日まであとわずか!!!
今年の晩餐会メニューはどんなお料理が登場するのか?
今から楽しみです〜♪
日本語での放送はないのですが、
BBC2のサイトから過去の放送をいくつか観る事が出来ます。
またはYoutubeでもいくつか楽しめますよ〜!

馬肉スキャンダル〜自分のアストンマーティンは食べない〜 

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今回の馬肉スキャンダル、なぜイギリスでこんなにも騒がれているのか?
それは企業の表示偽装だけが問題ではないのです。





世界には多くの国や地域で馬肉が食されています。
日本でも馬肉は別名「桜肉」という名前で親しまれてきました。
馬肉の生産国ランキング(2009年)では
一位中国、二位メキシコ、三位カザフスタン、四位ロシア、、、
となっています。
イギリスの近隣諸国、フランスなどでも昔から食されているようです。




でも!!!イギリスでは通常馬肉は食べないのです。
食の歴史学者によると、
「鉄道ができる前までずっと、移動手段と言えば馬でした。
馬が怪我をすれば懸命に治療してあげて大切に扱ってきました。
あなたは自分の愛車のアストンマーティンを食べないでしょう。
それと同じで、馬を食べるという発想が元々ないのです。」
とのこと。




また、イギリスでは馬はペットとしても愛されいます。
名前をつけて可愛がる動物は食べる対象とはみなされず、
日本人にとっての犬猫と同じような感覚なのだと思います。




この事件が報道される時によく「contamination」という単語を聞きました。
これは「汚染、汚染物」を意味する単語。
馬の肉が口に入るということは、雑菌や食べてはいけないものが口に入る
ようなイメージなのだなと思いました。




「馬肉」と一言で言っても、いわゆる私たちが想像している馬とは
違う可能性があります。
今回の事件では「馬科のDNAがみつかった」と報道されていて、
馬科にはロバ、シマウマなども含まれるのです。
実際、ロバの肉が混ざっていたと特定された商品もあります。




昨日は南アフリカで牛肉と表示されて販売されていた商品に
ロバ、水牛、やぎ、大豆などが混ざっていたことが分かりました。
この手の事件、ヨーロッパだけにとどまらず
もっともっと波及していきそうですね。




加工品はとてもよく出来ていて、私たちにたくさんの利便を与えてくれています。
材料に偽りなく、私たちに透明性を与え続けてくれる企業を応援し、
一方で消費者として常に目を光らせていこうと思いました!







馬肉スキャンダル〜加工品の材料とは〜 

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年明けからイギリスでは毎日のようにニュースで取り上げられていた
「Horse Meat」、以下は主にBBCのニュースから得た情報をご紹介しますね。




事の発端は、1月中旬にアイルランドの食品安全当局がイギリスの
スーパーマーケットで販売されているビーフバーガー用のパテから
馬のDNAを発見したこと。
その後、芋づる式に牛肉だけのはずの食品から馬のDNAが見つかり、
ビーフ100%の冷凍ラザニアが馬肉100%だった!という驚きの食品も出てきました。



先日、ランカスター市内にある学校給食を調査したところ、
47の学校の給食で「牛肉」と表示されているのに
馬肉が含まれた食品が発見されたようです。
学校関係者話では「しばらく牛ひき肉を使ったメニューを外す」とのこと。
子供達も「牛肉じゃないと知ってたら食べなかったのに、何を食べたらいい?」と、
不信感が募っていることを訴えていました。




アイルランドとイングランドにある刑務所向けの牛肉食品からは
馬だけでなく豚肉のDNAも発見されました。
いくつかの宗教では豚肉を食することを禁じていることもあり、
アイルランドのイスラム教リーダーは
「イスラム教信者が、禁止されている豚肉を食べるというのは
ドラッグをやってしまうのと同等だ。」と言って
怒りをあらわにしていました。




この事件を機に、これら加工食品の流通が見えてきました。
上の地図は馬肉入りの肉がイギリスに入ってくるまでの経路図です。
これがとてもややこしい!!!
とにかく馬肉はルーマニアから来ているらしく、それを馬の肉と知ってか知らずか
キプロス島のある業者が買い取り、
また馬の肉だと知ってか知らずかフランスの工場で加工食品となり、
ルクセンブルクの流通業者に売ってイギリスに入ってきたようです。



今ではイギリスだけでなく、フランス、スウェーデン、ルーマニア、
ドイツでも、馬肉が入っていないはずの商品に
馬肉が混入していた事実が発覚しています。
こんなにも多くの国に蔓延し、人々が牛肉だと思って食べているということは
相当味が似ているんでしょうね。
はたまた他の材料やスパイスやら添加物などを加えて分からなくしているのか?




流通が国をまたぎ、いくつもの仲介業者を挟み、食品も旅をしているのに
馬肉が見つかった商品に共通しているのは何と言っても「価格が安い」!
ヨーロッパでは馬の肉は牛肉に比べて安く、それでいて味も劣らないのだそう。
それを悪用した業者が馬肉に牛肉というラベルを張って出荷したのでしょう。
イギリスの警察は食品加工会社などの関係者を3人逮捕しています。




動物そのもの、または体毛がついていたりすれば何の肉なのか分かりますが
ミンチになってしまうと見分けがつきません。
相当な臭みがなければ他の肉と混ぜても分からないし、
その上多様な素材を混ぜ合わせ、様々な料理の一部となって加熱されたら
アレルギーで反応でも出ない限り判別は難しいと思います。
これは肉に限らず、野菜だって、穀物だって、ミンチや粉々になったら
何が混ざっているのがシロウトには分からない。




全ての食品加工会社が正確に材料名を記載していると信じたいところですが、
そうはいかないのが現状です。
安さを求める消費者と、それに応えて競争に勝ち儲けを求める業者。
その商品に嘘がないか、という基本的なことを忘れ約束を守れなくなったのは
とても残念で仕方ありません。。。




とあるスーパーマーケットチェーンの役員はインタビューで
「少しの馬肉混入で騒がないで欲しい。大部分はビーフなんだから。
全ての商品をチェックすることは不可能だ。」と言っていました。
この開き直りには驚きでした。




私は加工食品を買う時には材料名と産地と賞味期限は必ず見ます。
なので買い物にも時間がかかりますが。。。
ヘルシーフードもいわゆるジャンクフードも買いますが、
どんな材料でそれらが作られているのかに興味がありますし、
その商品を買うことはその企業を応援することになり
はたまた小さいけれど経済参加でもあると思うのです。
でも大切な判断基準の表示に嘘があるのが当たり前になってしまったら、
中身を食べて自分で判断するしかないのかなー。





せめて商品のラベルと中身を一致させて!!!と願うのは私だけではないはず。
この話題、次回にも続きます!





ヨーグルトは木から?! 

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 ケンブリッジ・オーガニック・ファームからの宅配野菜





「The Straits Times」という新聞に載っていた記事を読んで
笑ってしまいました。
オーストラリアの教育機関が発表した記事はコチラからどうぞ。
http://www.straitstimes.com/BreakingNews/World/Story/STIStory_773926.html





6年生~10年生の約1000人を対象に調査した結果では
そのほとんどが食品加工や農業などに関して
なんらかの誤解をしているらしいです。
例えば・・・

 ・パスタは動物性食品
 ・スクランブルエッグは植物性食品
 ・ヨーグルトは木からとれる
 ・綿の靴下は動物から作られたもの
 などなど




それでいて、ポテトチップスやコーヒーなどの嗜好品は
どこから来るのかちゃんと分かっているんですって。





私が小学生の頃にもこんな話を聞いたのを思い出しました。
田舎育ちの私は自然が近かったので
都市に住んでいる子供達の誤解は、私にとって衝撃的でした。
例えば・・・

 ・トマトは土の中に育つ
 ・カブトムシはデパートで売っているもの
 ・こんにゃくは海草
 ・刺身は切り身で泳いでいる
 などなど




これはオーストラリアや日本だけで起こっている現象ではなく、
イギリスも然りです。
以前に放映されていたジェイミー・オリバーの「School Dinner」という番組では
子供達の前にアスパラガスやカリフラワーを出しても
野菜の名前を答えられませんでした。
その代わりに大手ファストフードチェーンの「M」の文字を出した途端、
それまでつまらなそうだった子も興奮して勢いよく答えていました^^




記事では田舎育ちと都市育ちのギャップが広がっている、と警鐘をならしています。
生活必需品がどこから来るのか、その教育は食の安全や環境保護にもつながっていく
大切なものだと思います。
実際に見て触って考えて、命を食べる・頂くという意味を体で感じられるような
「食育」応援していきたいです!