インド:初ホームシック 

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 写真:上ームンバイ、やっっっっっっっとつかまえたタクシーで
    左下ージャイプール、ホテルパールパレスの屋上で
    右下ージャイプール、象のお祭り





スリランカでの教訓を活かし、ムンバイの宿情報を事前に調べ
到着も昼間だったので安全を確保しつつ宿探しを始めました。




それにしても高いっ!!!
インドの宿は100円くらいからあると言われていますが、
ムンバイは別格!!!安宿が少ないのです。




私たちの予算からいくと、宿は3000円以内で収めたい。。。
でも、このクラスの宿がなかなかみつかりません。
高いホテルは100ドルくらいから、安いところはひどい設備で1500円くらい。



設備はお金を出せばいくらでも整います。
値段に見合って、納得のいく設備とサービスのある宿が
なかなかないのです。





・・・・・・





私達は出発前に旅の予算を決めてきました。
1日100ドル、約一万円
多いか少ないかは旅のスタイル次第ですが、
ここから二人分の移動費、食費、生活必需品代、宿代など全て出していきます。



旅は約100日の予定なので、約100万円の予算です。
アジアだけだったらこの予算で十分快適な旅ができると思います。
ただ、この後の中東、アフリカ、南米を考えると


  国内の移動費用(事前に買ったエアー代以外)
  ビザ代(例:ケニアは50ドル、マダガスカルは95ドル!)
  危険を回避する為の諸費用
  体調が崩れた時の諸費用
  お土産代
  観光代
  

 ・・・



などなど、費用がかかることが予想されます。
物価も不安定だからどんなか分からないし。




なので、できれば比較的過ごしやすいアジアでちょっと辛抱して節約し、
一日5000円くらいで暮らして今後に余裕を持たせたいなと考えているのです。




もちろん、命に関わることや特別な時には予算は関係ないですが、
旅の日常において予算を決めることで、生活に秩序とスタイルが生まれて
過ごしやすいかなと思っています。






・・・・・・





Tarikaの家でかなりの贅沢ライフを送っていた私達は
体力的にも精神的にも余裕があったので
ムンバイではなるべく安宿・リーズナブルな交通手段・ローカルな食事
を選ぼうということになりました。





私達が泊まった宿は約1500円、
ベッドにはノミ、汚れたシーツ、ちょろちょろシャワー、
空調は天井のファン、タオルは二人で1枚・・・
(しかもタオルの繊維がボロボロおちてくる!)
という宿。。。




その時の私達は妙な境地に入っていました。
転げ落ちるように倹約・節約の方向にまっしぐら。
自分達の少しの我慢が後々の快適な旅につながるのなら・・・と、
気づいたらアレもコレも全部我慢して底辺ギリギリの生活になっていました。




一泊目はバックパッカーっぽさが気に入って楽しんでいました。

 ノミがいそうなベッドにはまず竹酢をシュッシュ、
 シーツの上にビニールシートを敷いて、
 アロマ効果のある蚊取り線香を炊いて虫除けし、
 
部屋をより快適にして自分たちの使いやすいように努力していました。




次の日、ムンバイは高いのでジャイプールという町に脱出しようとしたら
電車のチケットがうまく買えず、結局またムンバイに泊まる事に・・・



気分は新しい町だったのに、出鼻をくじかれました。。。
今度の宿はムハンマド・アリ通りというところで探してみました。



ムハンマド・アリ、そうイスラム系です。
インドは様々な宗教の人がいますが、人口の8割がヒンドゥー教で、
イスラム教は人口の約1割強と言われています。




なので、私達は
「インドでイスラム教はそんなにメジャーじゃないんだ~」
という感覚で、なんとも思っていませんでした。




ところがっ!インドの人口って、約11億人。
その1割強と言ったらイスラム人口は、約1億2~3000万人以上もいるんですよね!!
日本の人口と同じだわ~




しかもっ!!私達は特別な日にこの通りに行ってしまいました。。。
ラマダンが始まる前日だったのです。
ラマダン期間は約一ヶ月間で、日の出から日没まで断食します。
貧しい人々の身になろうというイスラムの教えからくるそうです。




ラマダン期間中、朝から夕方まではお店を閉めるところが多いのだそうです。
なので、その前に買い物しようとして通りはたーくさんの人でごった返していましたっ!




私達は何が起こったのか分からず
ただただ人々が行き交う通りを歩くのがやっと。
日本人はもちろん観光客すらいなくて、
通りに出ている人はほぼ全てイスラムの人でした。




交差点では人、車、リヤカー、牛も飛び交い、
町全体が夜逃げかと思うほどの騒ぎでした。
  
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その光景に圧倒され、
私達を見るギョロっとした目に勝手にビビリ、
また強がって選んでしまった安宿にちょっと後悔していました。。。




街の中で目を少し閉じてみたら、
なんだか安心している自分に気づきました。




そしてその時、目の裏に見たのは母親の笑顔でした。




それから、Tarikaの家族の顔も。




一度出てきたらその光景は消えることなく、
脳裏に焼きついてしまいました。





      これって、ホームシック???





こんな気持ちになったのは、初めてーーーーーーーー。
一人旅した時もこんなに淋しい気持ちになったことはなかったのに・・・




Tarikaの家を出て、初めての光景をたくさんみて
口から鼻から耳から入ってくるもの全てが
体の中でうごめいて、
どこに行ったらいいのか分からなくて、
消化不良をおこしてしまったような状態でした。




宿にもどって少し休もうと、昼寝をしました。
目を閉じると安心したのです。




そして目の後ろにある母親や家族の笑顔、
Tarika家族の顔、
それを見続けていると、自分をセンターにおけるような気がして
必死に目を閉じていたように思います。。。




やっと安らぎを得たと思っていたら・・・
夕方に大音量のアザーンが!!!
(イスラム信者を礼拝へと誘う音楽)




ビックリして目覚め、また目の前に同じ現実があることに気づきました。




そしたらたまらなくなって、涙が次々に出てきました。




わーん、びぇーんって声を出して泣き続けました。




彼はあまり驚くことなく、優しく慰めてくれました。
私の限界が超えていたことを知っていたんだと思います。




彼も辛かったと思います。。。




  このまま旅を続けていけるのかしら?
  この先も同じような旅になるのかな?




こんな不安が生まれてきてしまいました。




粉々寸前の心をどうにか気力でまとめ、
油断すると涙がでてきそうな目で力強く先をみつめて
ただひたすら「今」を過ごしていました。。。





・・・・・




ムンバイをやっと抜け出して、ジャイプールに着きました。
やっと気持ちが落ち着くかなと思っていたら
彼がお腹を壊し、次第に熱も出てきてしまいました。




彼の優しさだけを頼りにしていたので、負担になっていたのかな・・・
ごめんね・・・




ジャイプールは砂漠の町、とても暑いのです。
観光はほとんど出来ず、ホテルで静養していました。





超人気ホテルのパールパレスに泊まろうとしたら部屋がなく、、、
目の前のホテルに泊まる事になったのですが
彼が体調不良だと知ったパールパレスのオーナーが
とても親切にしてくれました。




共有ルームでWi-Fiを使わせてくれたり、
お茶に誘ってくれたり、
家族の食事の時にキッチンを見せてくれたり、
自分のホテルには泊まってないのにもかかわらず
私達を親身にケアしてくれました。

  ↓ホテルのオーナーと
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その無条件の優しさに、助けられた気がします。




いろんなインド人がいますが、
とても親切なインド人が多いなと感じています。



リュックを背負って満員電車に乗ってしまった時に席を譲って助けてくれたり、
道を聞いたらタクシーを拾ってくれて値段交渉までしてくれたり、
レストランで料理名が分からなかったら客も店員もみんなで教えてくれたり、



本当に優しい人がいるんです。



勢いよくだましにかかってくる人もいるし、
しつこく物乞いしてくる人もいます。



だから、ちょっとの親切がとても大きく感じるのかもしれません。
ホームシックにかかっているからそう感じるのかもしれません。







インド人の優しさは私の深いところまで響きました。







連日の夢に出てきた母親の顔が、いつの間にかでてこなくなりました。








↓食べ方を教えてくれているボーイさんと、
 後ろで心配そうに見つめているオーナーさん

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