足るを知る 

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タクシー運転手のIvanさんと、のーんびりしたクルクの町並み、
特産品のオリーブオイル、飛行機からみたクルク島






クロアチアはクルク島の小さなクルクの町を散策しただけで、
あとはホテルのプールやら周りのビーチやらでのんびりしています。






ということで、クロアチアの色々のレポートはできそうにないのですが・・・
ここにいて考えたことを少し書かせてください。



クロアチアを含むバルカン半島は
世界史の授業で「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれることがあると習いました。
昔は多民族が混ざり合って暮らしていたのですが
他ヨーロッパ諸国で統一民族による国家の形成がはやりだすと
バルカン半島でも民族同士の戦争が始まってしまい、
異民族や異教徒に対する虐殺がおこなわれました。



クロアチアにおける紛争は95年まで続いたようです。
写真左上のタクシー運転手、Ivanさんは戦争を経験した一人。
年は私の父よりも断然若く、高校生の子供もいます。
彼はとても明るく奥ゆかしい心配りをする優しいおじさん、
タクシー内でもたくさんのお話をしてくれたのですが
戦争の話はあまり話したがらなかったです。



Ivanさんと食べ物の話をした時、ちょっとだけ
「戦争の時は食べるものがあまりなかったな・・・」と言いました。
95年と言えば、私はすでに高校生。食べ物が溢れていました。
そして今のクロアチアにも食べ物はたくさんあります。
毎朝毎晩のホテルのビュッフェはヨーロッパ諸国の料理がずらりと並んでいます。



現在、世界で7人に一人は飢餓状態にあると言われています。
食べ物を捨てている一方で足りてない人々がたくさんいるのですが、
世界には全人口を満たすだけの食べ物があるとも言われています。
この現実はご存知の方も多いと思います。



人間の歴史は長ーーーい間飢餓と戦ってきました。
その日暮らしの食べ物を狩りで捕り、収穫し、命をつないできました。
冷蔵庫ができるまでは保存も簡単なものではなかっただろうし。
私達の体はどちらかと言えば「足りない」ことに強い。



いつの頃からか、食べ物の流通や保存がスムーズになり
食べ物が溢れて「食べすぎ」が問題になっています。
その人間の体は時間をかけて進化してきたので
短時間の変化に体が上手にシフトできず、
あらゆるところにゆがみが出ていますね。
身体的にも精神的にも出た影響は社会にも及んでいると思います。



飢餓に苦しんでいる人は食べ物が選べないのは勿論、
食べるものがあることだけでも幸せなはず。
すぐそばに食べ物があることを知っていながら
食べ物が足りなくて苦しんでいるのは辛いけど、
食べ物が有り余って捨てる状況って、みんなにとって幸せなこと?
食べ物がある先進国を目指して解決するのはいいことなのかな?
体の強みを生かすような食のあり方ってどんなんだろう?



そんなことを考えている時、
東京に住む友達夫婦とスカイプで話しをしました。
長引く原発の放射能モレの影響で、
以前のように野菜や海産物が食べられなくなったと嘆き、
「長くてもあと10~20年の人生かもしれないと思って生きるようになった」
と言っていました。
日本の豊かな食が大きく変わってきてるなと感じました。



食べ物はあるけど汚染されている、こんな状況は日本だけでなく
今後世界のどこでも発生する可能性はあります。



食べ物が溢れている状況に住む私に必要なのは
過酷な状況にいる人々のことを考えた生活にデザインしていくことかなと思います。
ずっと続けていることでもありますが、食べ物を捨てない生活をするだけでなく
「買う時のお金でその経済に参加する」ということを踏まえて食材を選ぶことや、
生産者から搾取されるようにして
販売されている食べ物を買わないこと、などが大切かな。



そして作れるものは自分で作る!
今は野菜や穀物を育てることは難しいけど、
ハーブやちょっとしたグリーンは育てています。
住む場所が安定したら味噌などの発酵食品なども作りたい!




「足るを知る者は富む」
という老子の言葉ごとく、今持っているものだけで満足することを知るのが
幸せなことなんだろうなと思っています。



同じホテルに泊っているのはほとんどが初老のカップルですが
食事の様子を見ていると、見事なほどに残しません。
でもたくさん食べるんですけどね。。。
自分の祖母を思い出しました。
おばあちゃん、元気かな~?





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